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第1章 初めての夜

……………
サトシはマイの車を見つけると、はやる気持ちを抑えられず走ってマイの待つ車に向かった。

サトシに気付いたマイは手を振って迎え入れる。

『マイさん、ごめんね。待った？』

「ううん、大丈夫。
すごいね！復帰レースで2種目優勝だなんて！」

『小さな大会だからね。本当に強い選手は出てなかったりするし…大したことないよ。』

「すごいの！半年前を思い返してごらんよ。
腕も満足に動かせなかったんだよ。
私、嬉しくて、感動して涙が出ちゃった。」

『ありがとう。
マイさんが見てくれていたから、実力以上の力が出せたんだと思う。
それと、この後はどうする？』

「頑張ったし、お腹すいてるでしょ？ご飯でも食べに行かない？」
『確かにお腹すいたなぁ。そうしよう！』