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第41章 （４１）

「何してるんですか？」

まりんの母親は壁にもたれかかったまま

「何って、イケメンと呑んでただけ」

笑いながら言う。

「呑み過ぎですよ」

「何？この国のイケメン男子はみんな酔っ払いを心配する習慣があるの？」

そして、キッと秋葉を睨むようにして見つめ

「それとも、さっきのホストみたいに私のことをめんどくさいって思ってんの？」

秋葉は目を細めて

「いや、そういうわけではないですけど」

まりんの母親はカバンから札束を取り出して秋葉に突き出し

「ほら、迷惑料。これで万事解決でしょ？」

秋葉は札束を手のひらで押すようにして

「やめてください」

まりんの母親は札束をカバンに入れて

「良い子ぶっちゃって」

秋葉は肩をすくめて

「すごく景気が良いですね」

するとまりんは母親は笑い出し

「宝くじに当たったのよ」