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第53章 （５３）

織豊は立ち上がり、男性警察官の元へ行った。

使用済みのゴム手袋を渡す。

「何かわかりました？」

うーんと少しうめき

「強姦されたわけでは無さそう」

「じゃあ、犯人は女の可能性もありますね」

織豊はアゴを親指でこすりながら

「でも、男と一緒にいた可能性は非常に高い」

「どうしてです？」

「膣の中が緩んでいた。男性器を挿入される直前だったのか、自慰行為をしていたのか」

「じゃあ、男が性交渉を拒否されて乱暴したとか？」

「その可能性は薄いかな。そうだとしたら、揉み合ってるだろうから体にアザとか傷が残っているはずだし。轢かれた時の傷は除外だけど、顔以外はすごく綺麗」