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第53章 （５３）

「部屋は綺麗だ。玄関の上りかまちで襲われたのかもな」　　

ほのかは玄関に目をやる。

「現場を見た感じだと、可能性のある犯人は三つに分類できる。女性かあるいは極度に神経質な人間。もしくは。。。」

板橋は鋭い目でほのかを見て

「手慣れた人間。。。だろ？」

「そう。何にしても、犯行後の手際が良すぎるよね。犯行があったなんて思えないくらい綺麗」

ほのかは玄関に近い床や壁の匂いを嗅いだ。

「香水の匂い。女性用の。犯人がつけてたのかな？」

「被害者がつけてた可能性もあるだろ？」