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第53章 （５３）

麗紫亜はフォークを握ったまま

「どうして？ただの食器じゃない」

ほのかはコーヒーカップを持ったまま

「フォークを置きなさい。銃刀法違反よ」

「何？フォークが？」

「あなたにとってはね」

二人はしばらく黙ったまま見つめ合い

麗紫亜はカランッとフォークを皿の上に落とした。

「じゃあ、織豊さんが言う武器は捨てるわ。これでどう？」

麗紫亜は両手を広げて言った。