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私の家庭教師はAV男優
第8章 ⑧
「おぶって家まで送ろうとしたが、薬で死ぬ様に眠っている君を背負っていると、まるで重力によって体が引かれているみたいな感覚でとても家までは厳しいと思った。だから、すぐそばにあったこのホテルに入ったんだ」

まりんは苦笑して

「こんな時に気を使わなくてもいいですよ。私の体が重かったってハッキリ言ってください。あ、でも、帰らないとお母さんが」

「お母さんには電話した。派遣が終わっているのにコンタクトを取るのは禁止なんだけど、今回は緊急事態だから。ああいう感じのお母さんで助かったよ。理解してくれた」

「理解というか、心配すらしていないと思います」
 
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