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第87章 （終章２）

「ごちそうさまでした。本当に美味しかったです」

空の父親は頬杖をついて、二人の方を見ていた。

「パパ。もう閉店したからラーメンは作らないよ。チャーハンも」

空の父親は手を振り

「いや、今日は呑み過ぎたからそういうのはいらないんだ。ん？」

クレープに目をやり

「それ、何だ？」

愛は皿を空の父親の方へ押して

「僕が作ったクレープです。良ければ」

空の父親はクレープを持ち

「こういうのでいいんだよ。サンキュー、青年」

空はクレープを食べる父親を見てため息をつき

「本当にごめんなさい」

愛は苦笑して

「全然。気にしないでください」