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私の家庭教師はAV男優
第16章 (16)
「ふん!」

りのは秋葉に背を向けた。

そして、歩き出すと

「なぁ。彼氏ができたみたいだな」

りのは足を止めて

「まりんが言ったのね」

「あ、ああ」

「できたよ」

りのは背を向けたまま言った。

「そっか。頑張れよ」

「ふん。何を頑張んだか?」

髪を耳にかけて歩みをはじめた。

「全国模試だよ。彼氏ができたのはいいが、英語の偏差値をしっかり上げておけ」

再び歩みを止めて

「あんたは恋愛偏差値を上げなさい」

「それを上げてくれる人がいない」

秋葉は苦笑した。

「最近は駅前のガストで勉強してる。家庭教師付きで」
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