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私の家庭教師はAV男優
第106章 (終章21)
「まあ、それぞれ程度の差はあってもいじめはいじめだからな。でも、学校中で目立つくらいのいじめってのは相当だな」

りのはスマホを太ももの上に置き

「運転手さん。ちょっと車止めて」

タクシーが止まって後部座席のドアが開く。

りのが慌てるようにしてタクシーから降り、道路の縁石の上に嘔吐した。

秋葉は血相を変えて、りののそばに寄り

「大丈夫か?」

前屈みになっているりのの背中をさする。

オエッとりのは再び嘔吐した。

身を屈めて、ハァハァハァと苦しそうに息をする。

秋葉はりのの隣にしゃがんで背中をさすりながら

「また病院に戻るか?」

りのは首を振り

「大丈夫。ちょっと思い出したら気持ち悪くなって」

「何を?」

「いじめのこと。本当にひどかったから。思い出したら吐きそうなくらい」

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