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第107章 （終章２２）

ルゥは秋葉を見上げて

「万が一、ヤッてる最中に怪我をして血を出すわけにはいかないから」

「そうだな。血が少なくなったら君が大変だからな」

ルゥは首を振り

「ううん。私のことはどうでもいい。私を頼りにしている人がいる限り怪我をするわけにはいかない」

秋葉はルゥの手を引いて立たせて

「さっき、誰にも血はあげないって」

ルゥは笑い

「本当は逆」

「逆？」

「嘘ついてごめん。健斗君がどういう人かわからなかったから血は誰にもあげないって嘘をついた。本当は求められたら血をあげて助けてる」

秋葉は首を傾げて

「でも、何でいま正直に？」

ルゥは秋葉に抱きついて

「さっき、私の大事な部分に指で触れた時に感覚でわかった。この人は良い人なんだって。触れ方がすごく優しかった」