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第113章 （過去３）

「君に変えるよ」

まりんは上目づかいで西園寺を見て　　

「はい？」

西園寺はサイフをポケットに入れて

「紫霞ちゃんから君に変える」

「変える？意味がわかりません」

「君を本命にするよ」

「だから意味がわかりません」

「君を本命として僕と定期的に会ってほしい」

まりんは西園寺を睨み

「本命は奥様じゃないんですか？」

すると、西園寺はまりんの手をつかみ

「君はわかっていない」

「何がですか？」

「それとこれとは別って意味だよ」

「手を離していただけますか？」
　
西園寺はまりんを抱きしめて

「これは別なんだよ」

「離れてください。人が見てるじゃないですか」

「君のことが好きになった」

「そんなの嘘です」

「嘘じゃない。君が欲しい」