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第118章 （終章２８）

「1人にしてって何？２人でしょ？」

紫霞はベッド脇に座るりのの方を向く。

「言い間違い」

りのは腕を組み

「やめてよ。私が死んだみたいじゃん」

「ごめん」

「何の嫌がらせよ」　

りのはムッとして言った。

「碧那と会った」

「そうなの？何を話したの？」

りのは腕組みを解き、紫霞に向かって前のめりになる。

「さっき死んだって言った」

りのはベッドから降りて

「あんた私に恨みでもあんの？」

「碧那を確かめたかった」

「その方法が合ってるか疑問だけど。で？」

「すぐに嘘がバレた」

りのはベッドにもたれかかり

「碧那は単純だから騙されやすそうだけどね」

紫霞は穏やかな表情で

「りのは絶対死なないんだって」

「人をロボットみたいに言うなよな」
　
紫霞はりのに近づいて

「１０００１０」

パスコードを言うと

「？」

りのは首を傾げて不思議そうな顔をした。

「１００。。。０１０？何？」

紫霞はりのの手を握り

「早く良くなれ」

そして、病室を出ようとすると

「お見舞いありがと」

「うん」

「また来て」

「今度は病院の外で」

「おー、あんたも気の利いたセリフ言えんじゃん」

紫霞は微笑み

「りのじゃなくて良かった」

そして、扉を閉めた。

りのは扉を見つめ

「何今の？どういう意味？あいつ、たまに本当に意味不明なこと言うんだよなぁ」

病室から出ると、秋葉が壁際に置かれたベンチ椅子に座っていた。

「もういいのか？」

「うん」

「じゃあ、俺は病室に戻るから」

「１０００１０」

「ん？どうした！１００。。。？」

紫霞は手を振り

「何でもない」