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第122章 （終章３０）

秋葉はTシャツを手に持ち

「お前が、また親父さんが襲ってくるかもしれないって不安がってたから匿うために知り合いに頼んでこの部屋を借りたんだ。貸してくれた条件はお前と一緒に住むこと。だから仕方がない」

「その条件が納得いかない。別に女子高生が一人で住んでても問題ないじゃん」

「万が一、お前がトラブルを起こしたらこの部屋の持ち主は何かと面倒なことになるだろ？」

「起きないよぉ」

「背中にそんなモノ背負ってるのにか？」

雫愛は秋葉の鼻先に人差し指を近づけて

「それって差別じゃん。見た目で人の内面まで判断するのは一番良くない」

「俺じゃない。知り合いとお前が顔合わせした時に、刺青が服から透けて見えてたろ？それをあいつが見て、あの子は大丈夫か？って不安になったみたいだ」

「じゃあ、さっきの私のセリフをあの人に言っといて」

雫愛は秋葉の上裸を見て

「てか、家庭教師君。早くそれ着てよ。その胸板とか見てると変な気分になるから」

秋葉はそそくさとTシャツを着た。