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第24章 （２４）

男はそのままの勢いで、メロン味のコーラを飲んだ。

「まっずっ！失敗した！」

「ナンパがですか？」

男は口元を拭き

「いやいや、コーラの味が失敗。ナンパはまだ失敗したかどうかわかんない」

まりんもペットボトルのフタを開けて飲んだ。

「うーん、味は微妙だけどまずくはないですよ」

「それで、ナンパは成功しそう？」

「同じく微妙ですね」

男はゲラゲラと笑い

「お互いコーラで例え合うのやめようぜ」

男は店の横にある喫煙者用のベンチに座った。

「ま、微妙なんだったら拒否られてはないってことか」

まりんは立ったままコーラを飲んだ。