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私の家庭教師はAV男優
第29章 (29)
「さっき、私のお母さんって人が家庭教師の先生を呼んだって言ってたから」

「何だよ。バレてたのか」

まりんはキセキの方を見て

「ズルいね家庭教師さん。私の記憶を塗りかえようとしたの?」

キセキは後頭部に両手を置いて笑い

「反則だったかな。ははっ!」

まりんも笑い

「でもね、私のお母さんって人が言わなくても嘘ってわかってたよ」

「そうなの?」

「うん」

「どうしてわかるの?」

まりんは少し首を傾げて

「家庭教師さんの他に好きな人がいたような気がする」

キセキは深い息を吐き

「今は健斗に会わせない方が良さそうだ」

苦笑してつぶやくと

「え?」

「いやいや、何でもないよ。それよりさ」
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