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第33章 （３３）　

キセキを見送った後、秋葉は空港内にあるスタバに入った。

カフェミストを注文して、窓側に向いたカウンター席に座る。

「健斗？」

秋葉は後ろを見るとツインテールの女の子が立っていた。

「鈴音か。何で空港に？旅行か？」

鈴音は首を振り

「語学留学。海外のYouTuberとコラボすることが多くなってきたから本格的に英語を勉強しようと思って」

「聞いてないぞ」

「向こうに着いてから連絡しようと思ってた」

「もう俺の家庭教師は必要無いってか？」
　
「そういうわけじゃなくて。早急に英語を身につけたいっていう思いと。それに。。。。。」

鈴音はツインテールの先を触りながら

「健斗は私になびきそうにないから」

秋葉はマグカップを口に運んでひと口飲み

「お前まで遠くに行くのか？」

「お前までって？」

秋葉は鈴音から目線を外して

「なんでもない」