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第36章 （３６）

西郷は灰皿にタバコを擦りつけて

「誤解するな。俺は女をリスペクトしている」

「意外な言葉ですね」

「適材適所ってやつだ。綺麗な女は才能だ。その才能を男の性欲解消の為に発揮するのがもっとも合理的じゃないか？」

「ものすごく偏った考え方だと思います。オーナーは女性からリスペクトされるタイプではないですね」

西郷は苦笑して

「おかしな女だ」

口にタバコを咥えた。

紅羽がすかさず火をつけて

「何がですか？」