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真夏の夜の夢
第6章 第五夜

どれぐらい眠ってしまったのか…

知美が意識を取り戻したのは
激しいベッドの揺れのためでした。

上下に激しくバウンドします。
そう、この揺れはまさしくセックスをしているかのように規則正しく上下に揺れていました。

『なに?』
少しずつ意識がハッキリしてくるのと同時に
ランタンの灯りがチラチラと点滅して
やがて完全に消灯してしまいました。
そして隣で寝ているはずの豊が艶かしい声をあげ始めたのです。

「うおっ!知美、最高だ!
チンポが引きちぎられそうなほど締め付けてるよ」
ハアハアと荒い呼吸をあげながら
腰をおもいっきり突き上げているのか
ベッドがバフンバフンと揺れ動く…

『やだ…私とセックスをしている夢でも見ているのかしら…』
そう思って隣に目をやると、
真っ暗で何も見えないはずなのに
白いモヤが豊の腰の上で悶えていたのです!

やがて白いモヤは人の形となり
痩せ衰えてあばら骨の浮き出た女が
うらめしそうに豊に襲いかかっていたのでした!

『だめ!豊!目を覚まして!!』
豊を起こそうと悲鳴を上げようにも
喉が妬けつくように痛くて声がでません。

おまけに別の白いモヤが天井から降りてきて
知美の体を包み込み始めたのです。



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