この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
咎女(とがめ)
第7章 告白
「幸恵さん、もう一度脱がせてもいい?」
「…最初で最後のつもりだったのに」
「ひどいな」
生まれたままの姿で、二人はベッドに倒れ込んだ。
(ひどいのは貴方よ…)
幸恵は胸のうちで呟いた。
本当の気持ちを押さえきれずに彼の胸に飛び込んでしまったものの、立派な病院の跡取り息子である優人と歩む将来などあり得ない。
優人は楽観視しているようだが、彼の両親は幸恵との結婚どころか交際すら許さないだろう。
(でも…)
今はただ何もかも忘れて、
年甲斐もなく落ちてしまった初めての恋に溺れたかった。
「…最初で最後のつもりだったのに」
「ひどいな」
生まれたままの姿で、二人はベッドに倒れ込んだ。
(ひどいのは貴方よ…)
幸恵は胸のうちで呟いた。
本当の気持ちを押さえきれずに彼の胸に飛び込んでしまったものの、立派な病院の跡取り息子である優人と歩む将来などあり得ない。
優人は楽観視しているようだが、彼の両親は幸恵との結婚どころか交際すら許さないだろう。
(でも…)
今はただ何もかも忘れて、
年甲斐もなく落ちてしまった初めての恋に溺れたかった。