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朧気な花
第1章 初めてのお付き合い


 金曜日の放課後、辺りは空のオレンジ色に染まっていた。高校からの帰り道、晴山 美月(はるやま みづき)は彼氏の龍波 秋斗(りゅうなみ あきと)と手を繋ぎ、美月の家へ向かっていた。歩くたび、膝丈のスカートが揺れる。

 付き合って2ヶ月。高校2年で同じクラスの二人は手を繋いだぐらいで、キスもその先も未だにしたことがなく、今日に至る。

 手を繋ぐだけで緊張して汗ばむというのに、この先に進めるんだろうか……

 美月は不安だった。何故なら今日は……

「美月の家にお泊り、楽しみだな〜」

「うん、私も……」

「ずっと一緒にいれるね」

 無邪気に笑う秋斗に、美月はほわっと癒やされる。さっきから繋いだ手をぶんぶんと振る秋斗は、いわば子犬系という奴。美月は歩きながら、クスッと笑った。

「秋斗、嬉しそうだね」

「そりゃぁ嬉しいよ!一日、美月と過ごせるんだから!美月のご両親の旅行のおかげで!」

「そんな大きな声で話さなくても」

 興奮して話す秋斗を、クスクスと笑う。

「…美月、好きだよ」

「わ、わたしもだよ」

 秋斗からよしよしと頭を撫でられると、美月は照れて頬を赤くした。


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