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ムッツリ最高
第11章 私を清めてくれるもの


 彼が私のバスローブの肩の部分を捲り、アザを見る。




どうした???
 


 答えられずまた泣き始める私の腰を抱いて、彼がベットまで私を連れてくると、優しく抱きしめながら、横になってくれた。



 ピッタリと、私を抱きしめて、胸に私を抱き、頭に顎をのせて、足もピッタリと絡めて、右手を腕枕にして、頭を撫で、背中もさすってくれる。
 私はだんだん落ち着いてきて、呼吸がゆっくりできるようになる。


 わたしが、やっと、大きくふぅっと息を吐く。


 彼が、それまで私の頭の上に乗せていた顎を外し、私の顔を覗き込んだ。
 その心配してくれる顔に安心して、やっと、声を出せる。



どうやって、ここがわかったの?



 私の質問に、彼は、少し自慢げに教えてくれる。



 こないだ、鈴音の、いやらしい、部屋でするオナニーの話。向かいに銀行の単身寮があるっていってたからね。そして、四階だって言ってた。あの単身寮のベランダが見える窓があるのは、角部屋だけだ。
ってことで、このマンションのこの部屋だ・・・。シャーロックホームズみたいだろ?



 そして、私のおでこにキスをする。



どうにかして、会いにこなきゃ、って、すごく考えて、車を飛ばしてきたよ。



 私はまた、彼の胸に顔を寄せてピッタリと身体をくっつける。
 彼の匂いが私の鼻腔全体に広がって、安心する。



今日ね・・・。



 私は、今日あったことを話す。



同期会で・・・一次会で終わって、帰ろうとしたの・・・。
帰り道、同期の上村くんが、、、。



 思い出すだけで、身体が硬くなる。
 その私の身体を、彼がまた、ゆっくり背中をさすってくれる。
 フゥッ、吐息を吐いて、続ける。



無理やり、駐車場の奥に引っ張られて・・・。



 彼が、ぎゅつと、私を抱きしめた。



怖かったね・・・。



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