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ご清楚ですが何か
第27章 通い妻降臨
どうやら槻はあたしの体でバーに行ったらしい
で、このキスマークか
全く見えるところにつけちゃって助平め

肌色の湿布を貼って会社に行く
休んでいる松下の代わりで本社から新しい人が来ることになっているのだ

歳は40くらいときいたけど



その人の一通り自己紹介が済む
可もなく不可もない人だな
特に印象もなかった

幸子は仕事に打ち込む
何せ久々の出社なのだ
体が飢えていた

大急ぎで事務処理をしていると
先ほど紹介されたばかりの課長代理に呼ばれる

「三原さん、ちょっと。」

幸子はそいつを一瞥する
なーんかいけすかないな
来たばっかでえらそぉに
そこは松下の席なんだから偉そうに座らないでよ

代理の席に行くと手招きされる

「昨日は素晴らしかったよ。体の相性は格別だね。しかし君結婚してたんだ。昨日は指輪付けてなかったじゃん?」

幸子は顔が真っ赤になる
バーでナンパした男ってこの人?
槻ちゃん趣味悪すぎ

身体中鳥肌が立ってきた
頼まれてもこんなのとしたくないわ

「えーっと、人違いかと。」

自席に戻る
時折代理の視線を感じたが
気づかない振りをした


「関本さんと知り合いですか?」

隣の席の鶴見が話し掛けてくる

「多分人違い。」

「カッコいいですよねぇ。幸子先輩は松下さん居ないと寂しいだろうけど。」

「あれがカッコいいの?」

「仕事も出来る。妻にも愛されてる。不倫には持って来いかも。」

「ははは。」

鶴見と話していたら関本と目が合ってしまう
幸子は慌てて反らすのであった



久々の会社は課長が代わったことを除いて居心地は良かった
屋上でのんびりお弁当を食べていると関本が近付いてくる

「ここだったか。」

「あ、どーも。」

勝手に隣に座られる

「三原さんはいつもここで食べるの?」

「いや、久々に出社したので。」

「あのバーはよく行くの?」

どのバーかわからないが話を合わせないと、、

「え、ああ、まあ。」





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