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午前十時を過ぎたなら(恵の選択)~義父との秘密が始まる
第24章 背中
(好きや・・・。あんたが・・・)

そのセリフを心地良く再現すると、恵は隣で眠っている愛しい男に似た顔の唇に、そっとオヤスミのキスをして呟いた。

(私も・・・好きです。お義父・・・さん)

いつしか、恵の心から夫への怒りも失望も消えていた。

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