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午前十時を過ぎたなら(恵の選択)~義父との秘密が始まる
第26章 白い海
(なんて、やわらかいんや・・・)

啓介は恵の身体の弾力を確かめるように全神経を集中させていた。

(ああ・・・あたたかい・・・)

恵も包まれる温もりを噛みしめ、腕の中に身体を預けている。

閉じ込めていた想いが膨らんでいく。
二人は、その想いを育てるかのように抱き合ったままでいた。
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