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午前十時を過ぎたなら(恵の選択)~義父との秘密が始まる
第28章 密室
恵の声に顔を上げた義父も画面の存在に気がついた。
そして感極まる声で言った。

「おお・・ほ、ほんま・・や・・・す、すご・・い。俺・・・ら、しとるんやな?」

黒い画面に恵の白い肌が浮かんでいる。
その上に被さる自分の頭を抱くようにして。


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