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午前十時を過ぎたなら(恵の選択)~義父との秘密が始まる
第6章 レイプ
微かであるが自分の息が聞こえてくる。

窓の外に目を向けると
叩きつけるような雨が降り注いでいる。


恵は窓に寄り白い曇りを指でなぞりながら、
どうしようか悩んでいた。

ため息が更に曇りの色を濃くしていった。


時計を見ると、
もう直ぐ12時になるところであった。

決断できないまま、
恵は雨で暗くなっている庭を見つめていた。

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