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午前十時を過ぎたなら(恵の選択)~義父との秘密が始まる
第47章 白い波と天使
口数の少なさが嬉しかった。
なぜか安心できた。

一旦、喋りだすと止まらないのに。
今日は殆ど口を開かない。

今朝の涙の訳を何も聞いてこない。
いつだって見守ってくれている気がする。

恵は心から甘えられる気がした。
何も考えずに波の中を漂うように。
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