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午前十時を過ぎたなら(恵の選択)~義父との秘密が始まる
第55章 再会
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車がガレージに戻った時、時計の針は十時を指していた。

遅い帰宅で心配顔の恵は、車の窓から見えた家の明りがついていない事に少しばかり後悔していた。


早く帰ろうと言う妻に夫の武がたまの外出だからと言って主張したので、夕食も外で済ませた二人であったが、何か義父に申し訳無い気持ちで一杯だった。

それと、もう眠っているかも知れない義父の顔を一目見たかった恵であった。
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