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午前十時を過ぎたなら(恵の選択)~義父との秘密が始まる
第59章 メス犬と少女
まだ耳元に夫のくすぐったい感触が残るのか、恵は顔を綻ばせながら振り向いた。
そして啓介の視線を感じると頬を染めて、はにかみながら言った。

「すみません、待たせちゃって・・・。直ぐに朝食の用意をしますから。」
「えーよ。そんなに急がんでも・・・昨日は遅かったし」

義父の顔も含むように笑っている。
恵は更に顔を赤くしてしまった。
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