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午前十時を過ぎたなら(恵の選択)~義父との秘密が始まる
第64章 紳士と少女
顔がまだ火照っているようだ。
大きな声をあげていた。

夫の背中を抱きしめ、爪を立てていた。
本能に任せて感じていた。

そこには少女の迷いもなく、娼婦のようにしたたかな女がいた。
義父に捧げた愛の言葉を平気で夫に告げる。

「愛しているっ・・あなたぁ・・・好きぃ・・」
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