この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
レスさんとシンママちゃん【完結】
第15章 出張編 イツキと遊ぼう!
日曜日の朝
ボクたち3人は路面電車とタクシーを乗り継いで埋め立て地のほうにあるシーサイドアウトレットパークに来ていました
前にマナミさんと来た場所です
ここの小さな水族館にイツキを連れてきてあげたかったのだ
以前タマキと一緒に行った本格的な水族館ほどでは無かったけど、都会型のコンパクトな水族館でした
でも、タッチプールなんかもあって、小さい子が喜びそうな場所だ
逆にイツキにはこちらの水族館のほうが楽しめたかもしれない
パーク内の外のテラスでハンバーガーを食べる
天気もいいし、海風もあるし、とても気持ちが良かった
日曜日だからなのか、路上パフォーマンスや、管弦楽バンドの演奏とかもあって、とても充実した日曜日となった
このあと、仕事に行くタマキには申し訳ないんだけど!
タクシーで路面電車の停留所まで乗り、あとはいつものように路面電車の短い旅
スーパー銭湯の近くを通り、
ブックオフの店の前を通り、
いつものタマキの最寄りの停留所についた
元気にイツキは飛び降りて、
そのあとタマキも降りた
ボクは降りなかった
イツキが気づいて何か言っているけど、窓越しのボクには聴こえない
電車が動き出した
タマキはイツキの小さな身体を押さえつけて、追いかけてこれないようにしてくれていた
さようなら、タマキ
バイバイ、イツキ
まだ陽が高い明るい時間だったけど、
ボクは路面電車の中で大粒の涙が溢れてくる
だけれど、どうしても止められなかった