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特別棟の獣
第2章 初体験
「イッちゃった?」
弧を描くように口角を上げて微笑みながら顔を覗かれた。
最悪だ…
こんな人とこんな事してるなんて…
「んんっ……、は…ぁっ…ふ…」
上がった息を整えようとしているのに、舌が絡まるキスをされて苦しい…
「可愛い、蕩けちゃってる」
「もう、やめっ…んんっ……は……、り、おっ…」
本当にもう無理…
咄嗟にその人の名前を呼んでしまったのは無意識だった。上がる息の中、必死になっていて吏生さんが目を見開いていた事に気付かなかった。