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特別棟の獣
第17章 お仕置き
あれから数日経って、私の体調も戻った。
「ねぇ百合、シたい」
「え……」
ご飯を食べてお風呂に入って、まったりと小説を読んでいた。
ソファに座る私の横で首を傾げながら私の顔をのぞきこんでくる。
お風呂上がりだから、いつも綺麗にセットされている髪と違うところにドキッとしてしまう。
綺麗なシルバーアッシュの髪の間から覗かれる瞳に見つめられると鼓動が大きくなっていく。
「もう寝よ?」
どっち……?
吏生は私を寝室に連れていくと、一緒に布団に入った。
あの事件があってから、吏生は一層優しくなった。
怖いくらいに優しい。
でもそんな吏生に甘えてしまう私がいる。
抱き寄せられたから、吏生の腕の中で目を瞑ると──
吏生の手が私のシャツの中にスーッと入ってくる。
………やっぱりするのかな。