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特別棟の獣
第2章 初体験

私が少し落ち着くと、密着したままゆっくりと律動が始まった。

これ以上はもうほんとに身体が可笑しくなりそう…

早く終われ…と願っていると、ガチャとドアの開く音がした。


「おーい、吏生さんいるー?」


男の人の声…

こんなところを見られたくないのと、自分が服を着ていない事に焦って、咄嗟に吏生さんのシャツを掴んで、そこに顔を埋めて首を振った。

それだけで私が何を言いたかったのか察した吏生さんは「分かってるよ、ごめんね」と子供をあやす様に私の髪を撫でた。


「ちょっと來、ノックぐらいしなよ」

「なんだよ、最中かよ」

「早く出て」

「いつも気にせず続けるじゃん。話あるんだけど」

「この子は駄目、後で行くから早く出ろ」


短い会話が終わって、その人は部屋から出ていったのか、ドアの閉まる音が聞こえた。

少し安心したのも束の間。


「さっき百合ちゃんの中締まったんだけど、來が来て興奮したの?」

「違っ…」

「だってほら、こんなに蜜も垂れてきてるよ? 」

繋がってる部分からそれ掬いあげて「ほら」と見せつけてきた。
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