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特別棟の獣
第22章 北海道旅行②
「百合っ…、本当にヤバいって…」

「いいよ、出して?」

「くっ……、百合…」


ピストンは早まるし、口から漏れてくる水音が厭らしい。


あー…、ヤバい…


マジで出る…っ…



「んっ……」


気づいたら百合は動きを止めていて、俺は我慢できずに欲を吐き出してしまっていた。


いや、待て……


何してんだ俺……


「ごめん百合っ…、早く出して」


下を向いて口を手で抑えているから多分どうしていいのか分からないんだと思う。

急いでベッドの横にあるティッシュを数枚取って百合の口元に持っていったけど、その必要は無かったみたいで…


「の、飲んじゃった…」

「マジか……」


ほんと、何してんの…


あんなの絶対不味いに決まってる。


こんな事になるなんて……


百合の顔を見ながら固まっていると「吏生?」と顔を覗き込まれた。


「百合、フェラなんていつ覚えたの?」

「自然と?」


なにそれ。自然と覚えるもんなの?

絶対何かで見たか、読んだか、聞いたかだとは思うけど、今の酔っぱらいの百合に聞いても信憑性がないからいいや。


「次は俺の番ね」

「え~…」

「まだ気持ち良くしてくれんの?」

「でももう何したらいいか分からない」

「じゃあ好きな体位してあげる。何がいい?」

「んー…、座ってするやつ」

「対面座位ね」


百合って対面座位が好きだったのかな?

初知りなんだけど。
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