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第1章 メッセージ

　その女のメッセージはなかなか面白いものだった。
　

　僕の投稿する官能小説が好きだと言い、僕のプロフィールで僕が好きな小説として紹介した作品が、彼女に初めて愛液を流させたのだと赤裸々に綴ってきた。


　その文章は、よく整っていて、言葉遣いも文法も完璧だった。
　赤裸々なのに、知性がある。


　そして、そんな赤裸々なメッセージの後に、慌てるように、普段はこんなことをしないと、これからも僕の小説を楽しみにしていると、真面目な文面を改めて送って寄越した。

　面白い。
　この女は、ムッツリでいやらしい、でも賢い女なのだ。