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「ヴァーチャル奴隷」契約(文字だけでイカせてくれますか?)
第131章 由美のステージ1(リアル由美)
「はぁ・・・あはぁ・・・」
一通目のメールから由美は打ちのめされていた。

予想はしていたが、由美が大好きなステージのシチュエーションに。
しかも鎖に繋がれて客席を四つ足で徘徊するシーンは、完全に想定外だった。

想像しただけで、熱く、濡れてしまう。

ずっと、「レモンティー」のシーンには憧れていた。
非現実的なシチュエーションは真面目な女性であればあるほど、憧れる禁断なイメージなのである。

よく「腐女子」などと、からかうような表現があるが。
女の子だって、エッチな妄想はしたいのだ。

それが、少し逸脱した欲情をしただけで。
あたかも淫乱な女のように揶揄する表現が由美は嫌いだった。

相変わらずの男性主導の世の中の風潮にウンザリもしていた。
だけど、啓介の小説は違う気がする。

常に女性に対してリスペクトしているような。
隠れた行間にも愛が感じられる気がするのだ。

「ヴァーチャル調教」の中でも、そうだった。
いたぶる表現があっても、自分を気遣う優しさを感じるのは気のせいだろうか。

啓介が好きだ。
ずっと、一緒にいたい。

だが、それは叶わぬ望みなのだ。
今日で最後の調教。

啓介との愛の戯れも。
今回で最後なのだ。

由美は目蓋をこじ開けるようにして。
啓介のメッセージを読み込むのだった。

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