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第24章 命令２

設計をイチからやり直す必要があるからだ。
それでも、坂口の設計の取りまとめの良さと由美のインテリアデザインが好評で会議は無事、終了した。

既に夕刻も過ぎていたので、簡単な打ち上げをしようと田村が提案した。
しかし、坂口は「若い方々でどうぞ」とそそくさと地下の改札口に向かった。

郊外に住む男は通勤も遠く、尚且つ座っていきたいために始発で通っている。
帰りは座ることができないが、今なら空いている電車に乗れそうなのだ。