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私が小さな男の子を好きになった理由
第3章 背の低い男の子は嫌いですか?
それと。
前置きが長くなったけど。
あの日の体育館で。
練習していたら。
弾んだボールが二階の卓球部のエリアに。
とりに行った私が目にしたものは。
壮絶なラリー。
緑の台の上を、白いピンポン玉が高速で往復していた。
間近で見る、初めての卓球シーンだった。
ネットすれすれの打球が台の端を通ったかと思うと、赤いラバーが弾き返す。
見た目に決まったと思った瞬間、逆方向に打ち返している。
何回も続いた後、大きい方の男の脇をボールがすり抜けた。
「チックショー・・・。」
悔しそうに顔をのけぞらしているのは、同じクラスの赤石だった。
「サッー・・・。」
右手の握りこぶしで声をだしていたのが、西島だ。
短いスポーツカットの黒髪の付け根から大量の汗が流れ、キラキラ光っていた。
濃い眉毛とサル顔が、いつも見ている印象とまるで違って。
「か、かっこいい・・・・。」
私は思わず呟いていた。
それ以来。
私は小さな男の子が好きになった。
それが、私の理由1。
理由2は次のお話で。
じゃあね。
前置きが長くなったけど。
あの日の体育館で。
練習していたら。
弾んだボールが二階の卓球部のエリアに。
とりに行った私が目にしたものは。
壮絶なラリー。
緑の台の上を、白いピンポン玉が高速で往復していた。
間近で見る、初めての卓球シーンだった。
ネットすれすれの打球が台の端を通ったかと思うと、赤いラバーが弾き返す。
見た目に決まったと思った瞬間、逆方向に打ち返している。
何回も続いた後、大きい方の男の脇をボールがすり抜けた。
「チックショー・・・。」
悔しそうに顔をのけぞらしているのは、同じクラスの赤石だった。
「サッー・・・。」
右手の握りこぶしで声をだしていたのが、西島だ。
短いスポーツカットの黒髪の付け根から大量の汗が流れ、キラキラ光っていた。
濃い眉毛とサル顔が、いつも見ている印象とまるで違って。
「か、かっこいい・・・・。」
私は思わず呟いていた。
それ以来。
私は小さな男の子が好きになった。
それが、私の理由1。
理由2は次のお話で。
じゃあね。