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月あかりの夜
第5章 胸の高鳴り
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あくる日の朝は約束通りに15分より余裕で出かけた。
妻の朝食もしっかりと食べるために早々に起き出して、
「どうしたんですか、ちょっと早くない」と言われたのも、何のそのと新聞を取りに出た。
読むふりをして、見上げる二階屋の窓。
カーテンも窓もすっかり開いているではないか。
つい見とれてしまう悪い男。
そこから、ひょいと顔を出した女子高生の彼女。
もう制服を着ていて、胸のリボンが揺れている。
手をちょっと振って直ぐに引っ込んだ。
顔の表情までは読めない。でも、思わず手を振って返した。
それで、慌てて新聞を持って家に這入った。
胸が高鳴ったではないか。
浮気心とはこのことを言うのかと冷静なこころが暴走を止めようとするかの如く言う。
胸の高鳴りに抵抗出来る人は極めてまれであるかもしれないと、誰かが何処かで言っている。
妻の朝食もしっかりと食べるために早々に起き出して、
「どうしたんですか、ちょっと早くない」と言われたのも、何のそのと新聞を取りに出た。
読むふりをして、見上げる二階屋の窓。
カーテンも窓もすっかり開いているではないか。
つい見とれてしまう悪い男。
そこから、ひょいと顔を出した女子高生の彼女。
もう制服を着ていて、胸のリボンが揺れている。
手をちょっと振って直ぐに引っ込んだ。
顔の表情までは読めない。でも、思わず手を振って返した。
それで、慌てて新聞を持って家に這入った。
胸が高鳴ったではないか。
浮気心とはこのことを言うのかと冷静なこころが暴走を止めようとするかの如く言う。
胸の高鳴りに抵抗出来る人は極めてまれであるかもしれないと、誰かが何処かで言っている。
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