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雨の降る夜は傍にいて…
第4章 台風12号MUIFA(ムイファ)
 34 三擦り半…

「ああっ、こ、浩司ぃ…」
 わたしは快感に、愉悦に喘ぎ声を漏らしてしまっていた。
 そして浩司がゆっくりと動いてくる。

「あっ、ううっ…」
 その時である、わたしの子宮から全身に快感の電流が、走り抜けてきたのだ。

「ああっ、っくうぅぅぅ………」
 なんと、わたしは浩司が3往復程動いただけで、絶頂を迎えてしまったのである。

「あっ、っくうぅぅ…………」
 わたしは全身を強張らせ、愉悦の震えを起こし、イッてしまったのである。

「はぁ……………」
 さすがの浩司も、余りにも早過ぎるわたしの絶頂感を感じ、自らの動きを止めて、わたしの顔を覗き込んできた。

「お、おい…
 ま、まさか、イッちゃったのか…」
 わたしは絶頂感の余韻に浸りながら、コクンと頷く。

「ま、マジかぁ…」

 マジなんです…

 余りにも気持ちよくて3往復でイッちゃいました…
 わたしはそんな想いを目で訴えた。

 よく、三擦り半という揶揄の言葉があるが、正に女版、三擦り半といえる…
 余りにも早過ぎなのだ。

 だが、わたしにとって浩司の怒張は9年振りの、待望の怒張なのである、そしていくら三擦り半でも、その三擦り半には9年の重みがあったのである。
 そしてわたしの膣の肉が、9年前の怒張を記憶しており、挿入ってきた瞬間に歓喜の、喜悦の、愉悦の震えを起こし、絶頂感に陥ってしまったといえるのだ。

「あぁ、はぁぁ、ふうぅぅ…」
 わたしは感嘆の吐息を漏らし、浩司を見つめ返す。
 そしてわたしの目を見返してくる彼の目にも
 全てわかっているさ…
 という目をして見つめ返してきたのであった。

 そしてわたしは視線を彼の怒張に移す。

 あぁ、ビンビンに勃っている…
 其れはそうなのである、挿入れた途端にわたしがイッてしまったのだから。
 怒張は反り返り、激しく猛々しく脈打っていた。

「あぁ、浩司…」
 わたしはその怒張に指先を伸ばし、そして唇に含む。

 あぁ、懐かしい感触、そして味がする…

 そんな想いにわたしの心は昂ぶり、そして震えてしまうのである。






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