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雨の降る夜は傍にいて…
第5章 秋冷え…
季節は10月半ばになり、台風は相変わらずに定期的に遥か太平洋の南の海上に連続して21号まで発生していた。
そして日々、すっかりと秋めいてきて朝晩の冷え込みが著しく、季節の移り変わりを嫌でも実感するようになっていた。
そんな中、わたしも相変わらずに天候の変化に影響され続けていて、不安定な疼きに悩まされてはいたのであるが、今度は復縁した大塚浩司という元彼が、そんな夜にはいつでもわたしの傍に居てくれる様になったのである。
だが…
人というものは、いや、わたしはわがままなのかもしれない…
それとも深まる秋の、秋冷えがわたしを惑わせてくるのかもしれなかった…
この秋冷えが…