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雨の降る夜は傍にいて…
第5章 秋冷え…
 57 興奮と昂ぶり

 ああ、早く来ないかなぁ…

 わたしは待ちくたびれていた。
 だが、スポーツバーから帰宅してまだ1時間半しか経っていない午前零時前なのである。
 
 いつものパターンでいうとそろそろかなぁ…
 今夜は平日の水曜日の夜であった、スポーツバーも比較的暇であったから店を抜け出してくるのは問題ないはずであった。

 ズキズキズキズキ…
 既に今夜の久しぶりの逢瀬にカラダが期待してしまい、疼きを覚えていたのである。

 また予想以上のインターハイの好結果の成績により、興奮と昂ぶりがかなり増していたのだ。

 ああ、疼く…

 指導者として初出場のインターハイの初戦の相手は静岡県の強豪であり、古豪である私立高校であった。

 だから内心は初戦突破を諦めていたのだ…
 だがいざ対戦すると、ウチの戦略が面白いようにハマり、前半で20点の得点差を付け、余裕で勝って初戦突破してしまったのである。
 この勝利に、もちろんわたしも、選手達も、県内関係各位の皆も大喜びをし、地元新聞には大きく載せてもらったほどであったのだ。

 その勝利の興奮と昂ぶりにより、その夜はなかなか眠れなく、思わず
『出会いサイト』を利用してまでも男が欲しくなってしまった程であった。
 だが、わたしは教育者、そして教師であり、さすがにそんな迂闊な行動を取るわけにもいかず、自ら慰めてなんとか眠りについたのである。

 そんな経緯もあり、浩司に早く抱かれたくて、愛されたくて、快感が欲しくて堪らなかったのであった。

 ウズウズウズウズ…

 ズキズキズキズキ…

 ああ、ダメだわ…

 わたしは我慢できずに、自らの指先を股間へと運んでいく。
 
 ああ濡れている…
 既に、しっとりと濡らしていた。

 ゆっくりと、疼き、充血してやや腫れてる感覚のヒダを指先で撫で、そしてヒダの合わせ目を開き、クリトリスへと導いていく。

「んんっ…」
 小さな肉核といえるクリトリスが固く勃起っていた、わたしはそのクリトリスを人さし指で軽く撫でる。

「あっ…」

 ズキズキズキズキ…

 瞬く間に快感の電流が子宮へ走り抜けていく。 

 ああ、気持ちいい…

 そして指先でクリトリスを弄り始める。


 ピンポーン…

 その時、玄関チャイムが鳴った。

 ようやく浩司が来宅した…




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