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雨の降る夜は傍にいて…
第7章 五月雨(さみだれ)
 4 過去の栄光(3)

 わたしの入学した大学は
『関東女子バスケット1部リーグ』であり、関東地区なのだが実質全国から優秀な選手達が集まってくるのである。
 そしてそれは、日本の大学女子バスケットの中心のリーグ、連盟といえる事であるのだ。
 その大学バスケットリーグに於いてのプレイヤーとしてのわたしは、その絶対的に勝てないライバルがプロの道に進んだお陰もあり、大学1年、2年生時の2年間ではリーグ戦優勝、新人賞、最優秀選手賞、インカレ優勝等の数々の成績を治める事が出来たのである。

 正にその2年間は我が世の春といえる、バスケット人生最高の隆盛を極めた時期であったのだ。

 だが…

 それはわたしの小学三年生、10歳から始めて10年間のバスケット人生最後の評価、いや、ご褒美であった…のだ。

 好事魔多し…

 つまり、物事がうまく進んでいる時ほど、意外なところに落とし穴がある…
 という諺通り、わたしは次の年、大学3年の春、五月に、そんな天国から地獄へと真っ逆さまに落ちたのであった。


 それは正に、天国から地獄への落下といえた…






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