この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
甘い蜜は今日もどこかで
第8章 【ずっといつまでも】
「あんっ…あんっ……ジロウ、ストップ……休憩」
レンカノの日が近付くたびに夜の時間が濃くなっている気がする。
本気で壊しにかかってるんじゃないかってほど毎晩激しい。
前後は身体中に印を着けるって言ってたし。
ヘトヘトにされても尚、全身にキスしてきて全然終わらない。
「足りない……当日僕が感じる寂しさや苛立ちに比べたら全然抱き足りない」
そう言われたらもう何も言えない。
従う他ない。
この時のジロウが抱えてた不安とか全部容赦なくぶつけてくれるところが、ごめんねって言いながら本当は嬉しい。
休憩なんてさせてくれないね。
そこまで勃っちゃうジロウが凄い。
あんなヘタレだったのに、箍が外れたらヤバいじゃん。
ぐったりしながら見上げたらまだ出来るって顔で意思表示してくる。
「ごめん、水……」
冷蔵庫からミネラルウォーターを出して一口飲んで「要る?」て聞いたら頷くから再び口に含んでキスした。
垂れてるのも舐め取る。
トロンとした目で「足りない」ってそればっか。
どれだけ与えたら満たされるの?
何度でも応えてあげる。
ペットボトル取り上げられて置いたらまた押し倒される。
ねぇ、絶倫過ぎ。
キライなの?ってわかってて聞いてくるところもとことん好き。
「え、好き……惚れ直してたところ」
キスして、セックスして、何度も絶頂して眠りに落ちる。
そんな日々をジロウと送れてる事が何より幸せなんだよ。
レンカノの日、一旦眠りについて朝方まで抱かれた。
宣言通り、身体中に赤い印が散りばめられていてシャワー浴びながら(凄い執着心だな)と改めて感心するほど。
指定されていたデート服に身を包むと後ろからハグしてきて。
「なーに?散々キスマ着けたでしょ?まだ足りないとか言わないでよ?首は絶対にダメだからね」
「ギリギリまで充電させて?椿の残像ばかり追いかけそうだから」
これは………かなりの重症ね。
めっちゃ匂い嗅がれてるし。
はぁ、こんな時にレンカノなんて入れた私は本当にバカね。
自業自得だけど、一度引き受けた仕事は何が何でも最後まではやりきる。
100%の力で。