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甘い蜜は今日もどこかで
第3章 【どんなに焦がれても】
「うーん、僕、椿さんに関しては反射神経悪いみたいです」
「アハハ、何それ」
うん、ジロウとはこのままで良い。
お互い公認ってわけね?
2人だけの許されたルールってことにしておこうか。
「じゃ、今から自己中極まりなくなっても良い?」
「えっ……と、え?え?」
「ハイ、時間切れ……」
また引っ張ってもう逃げれないように深いキスをした。
繋ぎ止めてよって言ったけど、私の方が繋ぎ止めてる。
まんまとジロウの掌で転がされてるのかな、私。
唇が離れて唾液の糸引いて、また引き寄せられる。
完全受け身のジロウがチロチロ動かす舌の動きに堪んなくなる。
教えてあげたい……キスもその先のことも。
まだ待った掛けないで。
もう少し……ジロウを感じていたい。
「椿っ……さん、もう、これ以上は…」
「うん、わかってる……わかってるけど」
気持ちを抑えきれなくて抱き締めた。
首筋に唇を這わせてチクンと紅い印をつけてしまう。
「ハァハァ……あっ………」
堪んないよ、その顔。
Tシャツ捲って顔を沈めた。
「あっ……椿さん!?何して……あっ…」
2つ……3つ……とキスマークをつける。
「私のって印、イヤ?」って聞きながら4つ目つけたり。
「んっ…」て感じてる顔もっと見せて。
「イヤじゃないですけど、ちょっと痛い……」
クスクス笑う私の唇は再びジロウの唇に戻る。
「時々こうして叱ってね?心にブレーキかけてくれる?私を止めれるの、ジロウだけだから」
「勿論です、どんな時でも僕が居るってこと忘れないでくださいね?」
「可愛いヤツめ」
フワフワした頭をクシャッとしちゃう。
くせ毛なところも可愛い。
ジロウが戻してくれるならやっぱりその上を歩いていきたいと思う。
ちゃんと答え、出さなきゃ。
もう、迷わない。