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第12章 過ち

・・・・・・。

その人は確かに凄い可愛い人なんだけど・・・。

泣いた後なのかマスカラが顔についてて、ほっぺに擦り傷。

・・・・・・。

でもなんかこの人見たことあるような気がする・・・・。


・・・・・・・。

どこで見たんだっけ・・・・。

なんかー・・・・。

んっ？？？

あっ！！！！！

「ぁあっ！！！」

思わず声を上げ振り返ると・・・その女性はびっくりした顔で俺を見てきた。

この人ッ・・・。

この前臨也が凄い可愛い会員さんいてッて・・・会員情報写メったって内緒で見せてくれた可愛い人だ！！！！

絶対そうだっ！！！

「あ・・・あの、・・・・クラブの会員様ですよね？？？」

何か尋常じゃない雰囲気で・・・。

つい声をかけてしまった・・・・。

するとその人はビクッとして・・・。

「貴方誰？？？？」

・・・・・・。

あ！！！・・・・。

この前貰ったんだ！！

常に持ってろって・・・・。

ポケットから社章を出し・・・・。

「クラブのスタッフの久野龍之介と申します・・・、まだ入社間もなくて出社はしてないんですが会社でお客様のお写真を拝見したことがあって・・・・」

そう言うとその人は下を向いて・・・・。

「はい・・・」

そう言った。

なんか・・・。

スカート・・擦り切れてるし・・・。

手首に痣・・・手も擦り傷。

どうしたんだろう・・・。