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マッスルとマシュマロ
第32章 湖畔


 後ろから、むちむちの華の身体を見ていると、この一週間、華を抱いていないことが宏樹の身体をうずうずとさせているのを感じる。



でも、この後・・・。



 理人から、久美のコテージは、個室が四つあると聞いている。
華の部屋に忍び込めたら・・・。

 宏樹はまた、少年のように妄想し、身体を熱くしてしまっていた。

 道は湖畔の湿地に入り、木道の上を歩く。

 木道の周りには、秋の味まりの草花が色とりどりに咲き、陽の光がキラキラする湖の向こうには、見事に色づいた山々が見えた。



「わあー、綺麗!」



 華は、声を上げながら夢中で写真を何枚も撮り、宏樹は華に追いついて、隣に立つ。


 久美は理人と前を歩いている。

「天気が良くてよかったですね。」



 そう言った宏樹に、華は写真を撮っていたスマホを向け、写真を撮った。そして悪戯をした後のように笑った。



「ふふ、おひさまに照らされた宏樹さんを撮りました。」




「後で、幸田さんに写真送るんでしょ?モニターとして。間違ってそれ、送らないように。」



「ほんとだ、気をつけなきゃ。」


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