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第37章 　夫婦

「あんっ・・・」



　華にとっては不思議にも思える感覚だった。


　昨日、宏樹にもらった快感は、一番求める部分にガッチリとはまり込むようだったのに、正弘のそれは、快感のスイッチを、そっと触れるか触れないかで撫でさするようだ。



　正弘は、腰をゆっくりと律動させながら、その陰茎を華の奥へ差し込む。



「華・・・感じて・・・僕に入れられてるよ・・・気持ちいい？」




　華は、夫の手が優しく自分の後頭部と背中に回されいる感触、首元にあるその息遣い、そして子宮口を掠めるような陰茎の感触を、夢のように感じていた。



　それでも、熟れた子宮が貪欲に何かを求め始める。



ああ・・・もっと・・・奥に・・・当てたい・・・。もっと・・・。



　華は、正弘の律動に合わせて、自分の腰も、擦り付けるように蠢かせ始めてしまう。



「んっ・・・あんっ・・・」



　華がどれほど擦り付けても、宏樹ほどの快感はそこにはない。でも、華は、最も愛する男に貫かれている恍惚で幸せだった。



　正弘は、華の膣が自分の陰茎を扱くように動いてくる快感で、射精感が高まっているのを感じていた。