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呪われた王宮~宿命を負う聖少女の物語
第9章 ディオン(呪われた王宮)
ディオンの住む貴族達の屋敷に向かい、懸命に走っていく。
頭の中を大トカゲと化した司教の言葉と、そこから放たれた精神のパワーを読み取ったルナの記憶がおぞましく蘇る。

「イヤッ、イヤァッー・・・」

大粒の涙を流しながら、ルナは記憶と戦っていた。
認めたくない事実が、ルナの清純な心を苦しめる。

(お前は淫乱な女だ・・・)

「違うっ、違うー・・・」
耳をふさいでも、声は消えない。

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